倍速視聴の話②
昨日の続きです。
「あるネット記事を見て友人に倍速視聴疑惑をかけてしまった」と言いましたが、その記事とは“近年、流行り物の作品を倍速で視聴する若者が増加している”というものです。
その記事を読んでみると“友だちと話をあわせるためとにかく沢山見なければならないから時間の節約のため倍速で流行りの作品を見ている”という人が増えているという内容のことが書かれており、私は衝撃を受けたんですよね。
というのも私の中で“作品を観る”という行為はその作品に対して何かしら魅力や見る必要性を感じて自発的に行うものであり、決して“友だちと話を合わせるため”という誘発的な理由でしたことが無かったんですよね。
なのでその行為に対して「時間がもったいない」と思ったことは一度もありませんでした。
しかし、その記事にも書かれていた内容から察するに現代とは“作品”を一つの“情報”として捉える時代であり、作品を視聴するという行為も一種の“情報収集”のようなものとして扱われているのかもしれません。
そう考えるとYouTubeの解説動画と同じようなもので倍速で見る人がいるのも納得です。
しかし、その文化に抵抗がある老害から言わせてもらうと、作品にはそれぞれ独自の流れや間というものがあるので倍速で見ることは本当の意味で視聴したとは言えないのではないのかと思ってしまいます…