雪の話②
昨日の続きです。
“とある事件をきっかけに雪が好きじゃなくなった”と豪語する私ですが、その事件は私が中学1年生の冬に起きました。
その日は確か土曜日で朝起きると間違いなく「自分が生きてきた中で一番」と言えるくらいに雪が積もっていたんですよね。
その積もり方は本当に目を疑うほどで、私の部屋は2階にあったのですが「多分窓から飛び降りても無傷だろうな」と思うくらいの量でした。
そんな雪を見た当時12~13歳の私はテンションがMAXになり、すぐに周辺に住んでいる友人とどんな雪遊びをしようか考え出しました。
しかし、遊びに行く前に朝食を食べようと1階のリビングに降りると私とは裏腹に深刻そうな顔をしている両親の姿が。
そんな両親を横目に遊びに出かけようとする私に対し、父親が一言「おい○○(著者)、今日は一日雪かきだぞ」と言い放ったのです。
もちろん、雪が降った以上玄関や庭先などの雪かきをするのは当たり前なので「雪かきをしろ」と言われたことに関しては何も違和感を抱かなかったのですが、当時の私は“一日”というところに引っ掛かり父親に「そんなに時間はかからなくない?」と返しました。
すると父親はそんな私に対し「雪が積もり過ぎて家から公道までの道が塞がっている。このままだと家から一歩も出られない。」と返す刀で答えたんですよね。
私の実家は田舎であることに加え、スーパーなどの商店がある町から少し離れた所に位置しているためどんなところに行くにしても車を使って移動をしていました。
そんな車が通る道が塞がれるということは、我が家が文字通り脱出不可能な“陸の孤島”と化すことを意味します。
そこで私はようやく事態の深刻さに気が付きました。
私が今まで経験したことのない程に積もった雪は当時の私が知る“綺麗で楽しいもの”などではなくただの“災害”だったのです。
そしてそんな災害との闘いが幕を開けました。
何だかんだ長くなりそうなので続きはまた明日。