裏切られた話②
昨日の続きです。
大学時代に好きだったアーティストが引退を発表し、悲しみに暮れていた私でしたが、そんな私の所に私と同じくその人のファンである友人から、「今度行われる○○(そのアーティスト)のラストライブに私の知人がフラスタを送るんだけど△△(私)も参加しない?」と誘われたんですよね。
フラスタとはフラワースタンドの略称であり、よく開店したばかりのお店の前に“祝!開店!”みたいなことが書かれたでっかい花のオブジェクトがありますがアレの事です。
最もライブやコンサートに送られるフラスタはあんなに露骨なものではなく、等身大くらいの大きさの花束みたいな感じですね。
で、そんな誘いを受けた私ですが、正直言って乗り気ではなかったんですよね。
と言うのも私は都合上その人のラストライブに参加することが出来ないことがその時からわかっていたため、仮にその企画に参加しても完成したフラスタをこの目で見ることは出来ません。
しかもフラスタと言うのは安いものではないので、個人で出すとなると場所代も含めて結構な額がかかってしまうんですよね。
もちろんそのアーティストさんへ感謝の気持ちを伝えたいという思いはあったので何かしらの形でそれを実現したいとは思っていましたが、「フラスタかぁ…」と踏ん切りがつかない感じでした。
しかしそのアーティストについて散々語り合った友人からの誘いに対し「私は遠慮しておく」とは言えず、結局流される感じでその友人の知人が主催するフラスタ企画に参加することになったんですよね。
その後フラスタを送るに際して費用の見積もりが送られてきたのですが、その企画の主催者が用意していたフラスタがメッセージを一人一人書けるタイプの良いやつだったために結構な額だったんですよね。
大学4年になり、研究室での活動が本格化しアルバイトもまともに出来ていなかった私にはかなり手痛い出費だったのですが、参加するといった手前文句は言えなかったので、せめてそのフラスタに載せるメッセージは良いものを書こうと色々と推敲していました。
しかしこのブログを読んでも分かる通り、私は文章力が皆無なため良い文章を書くことが出来ず、行き詰ってしまったため、フラスタの誘いをしてきた友人にSNSで「フラスタに載せるメッセージどんな感じのこと書いた?」と気軽に尋ねてみたんですよね。
するとその友人から「え?私は送らないけど」と衝撃の一言が返ってきたんですよね。
何とその友人は最初からフラスタの件には関わっておらず、ただ単純に知人に「フラスタ送ろうと思っているんだけど出資してくれそうなやつ誘っといて」お願いされて私にその話を振ってきただけだったのです。
確かに私もその友人に対して「あなたも参加するんだよね?」という確認はしていませんでしたが、誘ってくるからには当然自身も参加するものだと決めつけていました。
と言うか誘うくせに自分は参加しないなら普通は予め「私は参加しないんだけど」と言う断りをすると思いませんか?
多分その友人はそのことを私に伝えると「じゃあ私もパスかな」と言われると思って敢えてそのことを私が参加することを確定するまで隠していたんですよね。
そして、その時私は「裏切られた!」とハッキリ思いました。
結局メッセージも当たり障り文章になり、高い出費を見にも行けないフラスタに一人で捧げることになったんですよね。
そんな惨めな経験をしたというお話でした。
皆さんも裏切りまたは裏切りと思わるかもしれない行為はやめましょうね。